痩身機器で効果が得られるメカニズムと種類ごとの機能を解説 - 美活コラム

BEAUTY COLUMN 痩身機器で効果が得られるメカニズムと種類ごとの機能を解説

公開日 2023.08.29 更新日 2024.04.10

痩身機器で効果が得られるメカニズムと種類ごとの機能を解説

エステサロンで人気のあるメニューの一つに、痩身機器を使ったエステがあります。
「痩身機器が効果をもたらすのはどうして?」「どの機能を使えば効果が表れるの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、痩身機器の機能別のメカニズムや、機器の選び方などをご紹介します。
瘦身機器についての理解を深め、最適な機器で施術を受けたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

痩身機器とは

痩身機器は、超音波や電気などを使って体に刺激を与え、ダイエットをサポートする美容機器のことです。
エステサロンで施術を受けられるほか、家庭用の痩身機器を購入して、自分で照射する方法もあります。
一般的には、サロンで扱っている業務用の機器は出力が高く、家庭用はそれよりも低い傾向にありますが、なかには業務用と同等の出力で照射できる痩身機器も販売されています。

痩身機器が効果をもたらすメカニズム

痩身機器のメカニズムは、その機能によって異なります。
以下のリストは、痩身機器の主な機能です。

痩身機器の主な機能

  1. 超音波
  2. ラジオ波
  3. 電気刺激
  4. 脂肪冷却
  5. もみほぐし(ローラー)
  6. ドーム・ヒートマット

それでは、機能ごとのメカニズムをひも解いていきましょう。

超音波

超音波とは、20kHz以上の音波のことで、人間には周波数が高すぎて聞こえません。

肌に超音波を当てると、高速振動によって熱エネルギーが発生します。
この熱によって肌が角質層まで温まると、ハリが生まれて、キュッと引き締まったような実感を得られます。

ラジオ波

ラジオ波は、30〜300MHzの高い周波数をもつ電磁波です。
熱によって肌にハリとツヤを与えるメカニズムは超音波と同じですが、体を温めるスピードがより速いのが特徴です。

これには、超音波とラジオ波の発熱方法の違いが関係しています。
超音波は、音波の振動による発熱であるのに対して、ラジオ波は電流を流した際に発生するジュール熱によって熱を発生させるため、肌を内側から素早く温めます。

関連記事:ラジオ波で得られる効果とは?メリット・デメリットも紹介

電気刺激

電気刺激は、電気によって運動神経に刺激を与え、強制的に筋肉を動かして、トレーニングをサポートする機能です。
体も温まるうえ、トレーニングのサポートによってボディラインがキュッと引き締まります。

脂肪冷却

専用のカップで体の一部を吸引し、脂肪を冷凍する機能を、脂肪冷却といいます。

水を凍らせるには0℃以下の温度で冷やす必要がありますが、油は4℃前後で固まります。
この水と油が凝固する温度の差を利用して、水分や血液には影響を与えずに脂肪のみを凍らせ、老廃物として体に認識されるよう促すのが、脂肪冷却のメカニズムです。

老廃物として認識された脂肪は、時間をかけて体外に排出され、体もスッキリしてきます。

もみほぐし(ローラー)

もみほぐしは、その名の通り、ローラーで凝り固まった体をもみほぐして、柔らかくする機能です。
スッキリしたボディラインを目指したい方だけではなく、冷えによる肩こりにお悩みの方にもおすすめです。

ドーム・ヒートマット

ドームとは、ドーム型の機器で全身を覆い、体を芯から温めて汗の分泌を促す痩身機器を指します。
施術中は大量の汗をかくため、こまめな水分補給が必要です。

またヒートマットは、特殊な電熱線がマット内に組み込まれており、これが発熱することで、サウナに入っているかのような状態を作れる痩身機器です。
熱によって毛穴が広がりやすくなるため、ほかのメニューとの併用により、相乗効果を得られます。

業務用痩身機器のメニューとそれぞれの特徴・効果

エステサロンにある業務用痩身機器のメニューのなかには、先ほどご紹介した機能からさらに進化したものも多くあります。
以下は、エステサロンでよく提供されている痩身メニューの一覧表です。

【業務用瘦身機器を使ったメニュー一覧】

基本の機能 メニュー 特徴
超音波 キャビテーション ・空洞現象を利用して肌に刺激を与える ・全身にくまなく照射したい方におすすめ
ハイフ ・超音波エネルギーをピンポイントで照射して肌に刺激を与える ・一部だけ照射したい方におすすめ
ラジオ波 モノポーラ式 ・1つの電極からまっすぐに高周波を出して肌を温める ・角質層まで温めたい方におすすめ
バイポーラ式 ・2つの電極から高周波を出して肌を温める ・肌の表面にハリ・ツヤを出したい方におすすめ
マルチポーラ式 ・3つ以上の電極から高周波を出して肌を温める ・モノポーラ式とバイポーラ式のどちらも受けたい方におすすめ
電気刺激 EMS ・電流で筋肉を刺激する ・顔や体のラインをスッキリさせたい方におすすめ
電磁パルス ・電磁波照射によって筋肉を刺激する ・ボディラインを美しく保ちたい方におすすめ
脂肪冷却 ・専用のカップを使って脂肪を凍らせる ・体に負担をかけたくない方におすすめ
もみほぐし(ローラー) ・ローラーで体をもみほぐす ・リラックスしながら冷えた体を温めたい方におすすめ
ドーム・ヒートマット ・全身を覆う特殊な機器で体全体を温める ・汗をたくさんかいてスッキリしたい方におすすめ

超音波・ラジオ波・電気刺激から多くのメニューが派生しているのがわかりますね。
それぞれの特徴や効果を見てみましょう。

関連記事:エステサロンで使用される業務用エステ機器の種類・特徴を解説

【超音波】キャビテーション

キャビテーションには「空洞現象」という意味があります。
空洞現象とは、液体に圧力をかけたときに気泡が発生する物理現象のことを言い、液体を高速で流したり、液体のなかで物を高速で運動させたりしたときに起こります。
この現象を利用して、体の水分に圧力をかけ、気泡を発生させて肌に刺激を与えるのが、キャビテーションです。

超音波を体に当てた際に生じる骨伝導によって「キーン」という金属音を感じる方もいらっしゃいますが、痛みはほとんど感じません。
また全身をくまなく施術したい方に適していますが、週に1~2回通って施術を受ける必要があるため、時間や費用の面を考慮する必要があります。

【超音波】ハイフ

ハイフは、高密度の超音波エネルギーを肌の気になる部分にピンポイントで照射し、顔や体のラインをスッキリとさせる施術です。
キャビテーションも超音波を利用した痩身メニューですが、ハイフは部分的に照射できるのが特徴です。

施術を受ける頻度は半年から1年に1回程度が目安で、必ず3か月以上は間隔を空けましょう。
肌への刺激はそこまで強くありませんが、出力の強さによっては熱や痛みを感じる場合もあります。
ダウンタイムもほとんどなく、施術後にメイクをしても問題ありません。

【ラジオ波】モノポーラ式

ラジオ波には3種類あり、それぞれ周波数と出力数が異なります。

モノポーラ式は周波数が0.4〜0.8MHz、出力数は25〜200Wで、1つの電極からラジオ波を出します。
昔からエステサロンで利用されてきた手法で、皮下の深くまで高周波を流して肌の内側を温め、体の調子を整える施術方法です。

【ラジオ波】バイポーラ式

バイポーラ式は、周波数1MHz、出力数130Wで2つの電極をもち、肌の表面にアプローチします。
肌にハリとツヤを与えてくれるので、美しい肌を保ちたい方にピッタリの施術です。

【ラジオ波】マルチポーラ式

マルチポーラ式は比較的新しい施術方法で、周波数1MHzで出力数130W、3つ以上の電極をもちます。
体を芯から温めて体の不調を整えるとともに、肌の表面にも刺激を与えて、ハリとツヤのある若々しい印象に導きます。

ラジオ波は、どの種類を受けるにしても痛みはほとんどなく、むしろ温熱によってじんわりと体が温まり、リラックスできるのが魅力です。
なお、2週間に1回程度は継続してサロンへ通いつづけることが推奨されるため、ご自身のスケジュールやお財布の中身と相談しましょう。

【電気刺激】EMS

EMSはElectrical Muscle Stimulationの略で、電流によって筋肉に刺激を与える施術のことです。
医療現場では、リハビリテーションの一環として取り入れられています。

電流と聞くと「ビリビリ」と痛そうなイメージをもたれるかもしれませんが、痛みはほとんどありません。

理想的な頻度は、2~3日に1回ほどです。
筋トレでも、破損した筋肉を回復させるために2~3日期間を空けますが、それと同様に、EMSも一度使ったら体を休ませなければなりません。

関連記事: EMSによる痩身効果は?家庭用と業務用の違いも紹介

【電気刺激】電磁パルス

電磁パルスは、体に磁気を届けるマシンを使用してインナーマッスルを刺激する施術です。
体に直接通電するEMSとは異なり、電磁波照射によって体の内側へアプローチします。
より体が引き締まったような実感を得ることができ、美しいボディラインの維持をサポートしてくれます。

痛みはほとんどなく、服を着たまま施術を受けられるので面倒な着替えも不要です。
なお、こちらは3日に一度のペースで、2週間程度継続することが推奨されます。

痩身機器を使ったメニューの選び方

ここまでは、痩身機器に搭載されている機能や効果について紹介してきました。
たくさんあって、どのメニューを選んだらよいのか迷ってしまいますよね。

そこで、瘦身機器を使ったメニューを選ぶ際のポイントをご紹介します。

選び方①気になる部位と範囲で選ぶ

お悩みの部位や、痩身エステを受けたい範囲によって、マッチするメニュー内容は変わってきます。

フェイスラインのお悩みであれば、ハイフやEMSなど、ピンポイントで照射できる施術がおすすめです。
また、体全体を温めてスッキリさせたい方には、キャビテーションやドーム、ヒートマットなどを用いた方法が向いています。

現在、どこの部位・範囲で悩んでいて、最終的にはどのような状態になりたいのかを整理し、ご自身のお悩みにマッチした施術を探してみましょう。

選び方②期間・頻度・費用で選ぶ

効果が表れるまでの期間や、施術の頻度、費用なども考慮したいポイントです。
施術によっては、実感を得られるまでの期間が短いものもあれば、何度か施術を受けなければならないものもあります。

たとえば、キャビテーションは広い範囲に照射できるため、体全体のバランスが整う利点がある一方、週に一度はエステサロンに通って施術を続けることが推奨されています。
そのぶん費用もかかるため、予算や時間にかかるコストを考慮する必要があるのです。

選び方③痩身以外の効果で選ぶ

美肌に導く・体を温めるなどの派生効果で選ぶ方法もあります。
痩身エステの施術は、顔や体の気になるラインを引き締めるだけでなく、美しい肌や健康な体を取り戻すことも目的です。
そのため、痩身以外にも美容に特化した施術が多いのです。

たとえばハイフは超音波の熱エネルギーによって肌にハリとツヤを与え、美しい仕上がりを実現できます。
このような相乗効果で選べば、施術を受けるたびに美しくなる実感を得られるので、モチベーションもアップします。

自宅でも痩身機器を使いたい方におすすめの家庭用全身美容器

痩身機器による施術は、定期的に受けなければあまり効果を実感できません。
エステサロンで施術を受けるとなると、時間も費用もかかるので、途中で挫折してしまう方もいらっしゃるかと思います。

そのようなときは、家庭用の痩身機器を購入して自分でコツコツ照射するのも、一つの選択肢です。
先ほどご紹介した機能を搭載しており、なおかつ業務用の瘦身機器と同じ出力で照射できる『MetaLT』であれば、エステサロンに行かなくてもお家でケアができます。

以下は、MetaLTに備わっている5つの機能の紹介です。

MetaLTの5つの機能

  1. Thermal Fractional:サーマルフラクショナル
  2. Radio Frequency:ラジオ波
  3. Electroporation:エレクトロポレーション
  4. Electrical Muscle Stimulation:EMS
  5. Microcurrent:マイクロカレント

このうち業務用の痩身機器に搭載されている機能として、ラジオ波やEMSが挙げられます。
この2つの機能と、エレクトロポレーションは業務用と同じ周波数で照射できるというのが、この商品の大きな特徴です。
3つのモードはエステサロンでもよく使われている人気の機能で、瘦身だけではなく、体と肌の調子も整えます。

関連記事:サーマルフラクショナルとは?得られる効果とともに紹介

 

瘦身機器のメカニズムを理解したうえで自分に合った方法を探そう

今回は、痩身機器が効果をもたらすメカニズムや、エステサロンで提供されている痩身メニューの特徴、選び方などをご紹介しました。

痩身機器の効果を実感できるまでの期間や、照射が必要な頻度、それにかかる費用は、機能によっても、エステサロンによっても異なります。
「エステサロンに通う時間がない」「時間もお金もかかるから続けられなかった」と、挫折した経験をお持ちの方は、家庭用の痩身機器が合っているかもしれません。

株式会社NBSは、業務用の美容機器の開発に携わってきたノウハウを活かし、家庭用全身美容器『MetaLT』を開発いたしました。
家庭用の美容機器をお求めの方は、ぜひ商品ページもご覧ください。