美顔器はたるみに効果的?たるみの原因と基本的な対処法
「美顔器は顔のたるみに効果的?」「その他の対策も含めて教えてほしい」などと考えていませんか。見た目年齢に大きな影響を与えるため、どうにかしたいと考えている方は多いでしょう。顔のたるみは、紫外線や加齢など、さまざまな原因で引き起こされます。原因を見極めて、適切に対処することが大切です。
ここでは、たるみの原因を解説するとともに美顔器をはじめとする対処法を紹介しています。以下の情報を参考にすれば、効果的な対処法を見つけられるはずです。
顔のたるみとは?
顔のたるみは、何かしらの理由で真皮のコラーゲン線維とエラスチン線維が劣化して、皮膚が垂れ下がった状態です。意外に思われるかもしれませんが、シワのひとつに分類されます。顔のたるみについて理解を深めるため、まずは皮膚の構造を説明します。
皮膚の構造
皮膚は、外側から「表皮・真皮・皮下組織」で構成されます。顔のたるみに深く関わっているのは表皮と真皮です。表皮は私たちが認識している「肌」と考えればよいでしょう。真皮は表皮の奥に存在する皮膚で、コラーゲン線維とエラスチン線維などで構成されます。
コラーゲン線維は真皮内で網目状に張り巡らされている線維、エラスチン線維はコラーゲン繊維を束ねて支える線維です。前者は主に肌のハリ、後者は主に肌の弾力に関わっています。
シワ・たるみの正体
何かしらの理由で真皮のコラーゲン線維とエラスチン繊維が劣化すると、支えを失った表皮が凹んでしまいます。この凹凸がシワといえるでしょう。シワは、表皮と真皮の外側部分が劣化して生じる小じわ、コラーゲン繊維の劣化で表皮が窪んで生じる深いシワ、真皮から弾力性が失われて生じるたるみに分類できます。
顔のたるみは、真皮が劣化しているサインといえるかもしれません。
たるみが起こりやすい顔の部位
ひとことで「顔のたるみ」とまとめてしまいがちですが、顔のたるみはさまざまな部位で生じます。特に注意したい部位は次の通りです。
- まぶた
- 頬
- 口の周り
- あご
- 首
頬・口の周りは、たるみを気にしている方が特に多い部位です。これらの部位がたるむと、いわゆるゴルゴ線(目頭から頬に向かい生じたシワ)、ほうれい線(小鼻から口の両脇にかけて生じたシワ)、マリオネット線(口の両脇から顎にかけてできたシワ)に悩まされることがあります。
顔のたるみは、どのような原因で引き起こされるのでしょうか。
顔のたるみの原因とは?
顔のたるみを引き起こす主な原因として以下のものがあげられます。
紫外線
主な原因のひとつと考えられているのが紫外線です。紫外線を長時間、長期間にわたり浴びると、コラーゲン繊維とエラスチン繊維が変性・減少してしまいます。これにより、肌からハリと弾力性が失われて、たるみが生じてしまうのです。
地上に届く紫外線は、波長の長さにより紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)に分類されます。このうち、たるみに影響を与えやすいのが波長の長い紫外線A波です。紫外線B波は、いわゆる日焼けの主な原因ですが肌の奥には大きな影響を与えません。
反対に紫外線A波は、いわゆる日焼けの主な原因にはなりませんが、真皮まで到達し、コラーゲン繊維などに悪影響を与えてしまいます。地上に降り注ぐ量が紫外線B波の約20倍と考えられている点もポイントです。顔のたるみが心配な場合は、紫外線A波に特に注意が必要といえるでしょう。
表情筋の筋力低下
表情筋の衰えも、たるみを引き起こす原因です。表情筋が衰えると、皮膚や皮下脂肪を支えられなくなってしまいます。理由を解説するため、表情筋と皮下脂肪を含めた肌の構成を解説します。肌は、外側から「表皮・真皮・皮下脂肪・表情筋・骨」の順で構成されます。したがって、表情筋が衰えるとその上についている皮下脂肪・真皮・表皮を支えられず、皮膚が垂れ下がってしまう(=たるみ)のです。
表情筋が衰える主な原因として、加齢の影響があげられます。年齢を重ねると、筋繊維数が減少するとともに筋繊維も委縮してしまいます。
また、最近ではマスク生活の影響も考えられます。マスクをしていると、表情の変化が少なくなるためです。年齢にかかわらず注意が必要なたるみの原因といえるかもしれません。
加齢の影響
当然ながら、加齢の影響も無視できません。前述の通り、年齢を重ねると表情筋などは衰える傾向があります。また、加齢はこのほかにもさまざまな影響を与えます。
例えば、加齢とともに女性ホルモンの分泌量は減少します。女性ホルモンの中には、コラーゲンやエラスチンの生成に深く関わっているものがあります。このホルモンの分泌量が減少すると、コラーゲン・エラスチンの生成が滞ってしまいます。これらの生成に関わる線維芽細胞の働きが低下する点もポイントです。結果的に、肌からハリや弾力が失われてたるみが生じてしまうのです。
加齢とともに抗酸化防御機構が衰える点も見逃せません。抗酸化防御機構は、活性酸素の傷害から身体を守る仕組みです。この機構が衰えると、酸化ストレスによる老化が進みやすくなります。つまり、肌からハリや弾力が失われる恐れがあるのです。ちなみに、活性酸素は喫煙・紫外線・ストレス・高強度の運動などが原因で増加すると考えられています。
加齢の影響は、これらだけにとどまりません。具体的には、次の影響などが考えられます。
- 骨密度の低下により骨が縮小して、皮膚・表情筋・骨を支える靭帯が緩み、たるみが生じる
- 皮下脂肪が減少して肌のハリが失われてたるみが生じる
加齢とともに、顔はたるみやすくなるといえるでしょう。
糖化の影響
糖化も顔のたるみを引き起こす原因のひとつです。糖化はタンパク質と余分な糖が結合して、身体に悪影響を及ぼす物質が生まれる反応です。この物質をAGEsといいます。AGEsは、老化を後押しすると考えられています。つまり、糖化の影響で実年齢以上に肌の老化が進んでしまう恐れがあるのです。
具体的な影響を示すため、体内のタンパク質と余分な糖について説明します。タンパク質は、コラーゲン、エラスチン、筋肉、血管などを構成している成分です。ここでいう余分な糖は、血糖値が高い状態と考えればよいでしょう。
糖化によりコラーゲン線維のつながりにAGEsが付着すると、線維同士が引っ付くため本来の働きを果たせなくなってしまいます。この影響で、肌からハリが奪われてたるみが生じてしまいます。肌のターンオーバーが妨げられる点にも注意が必要です。劣化したコラーゲン繊維を排出できないため、悪影響が続いてしまいます。顔のたるみが気になる方は、糖化にも気をつけなければなりません。
関連記事:目の下のたるみを自力で治す!効果的で継続しやすいセルフケアの方法
顔のたるみが起きるとどうなる?
前述の通り、顔のたるみはさまざまな部位で生じます。具体的な部位として、上まぶた・下まぶた・頬・口の周り・顎・首などがあげられるでしょう。たるみの影響で、いわゆるゴルゴ線やほうれい線、マリオネット線などが生じる点にも注意が必要です。いずれにせよ顔のたるみは、相手に老けた印象や疲れた印象などを与えます。実年齢以上に老けて見えるなどが起こりうるのです。
ロート製薬株式会社は、2012年にたるみが与える影響を調べた「たるみに関する意識調査」を実施しています。20代から40代の男女450名を対象に実施した調査によると、全体の76.3%が「女性の年齢を判断するときに見る顔のポイント」として「ほうれい線・口元のたるみ」をあげています。またこの調査では、ほうれい線の長さが1cm伸びると、5.87歳、年齢が上に見えることも示されています。[1]
一般的に、フェイスラインのたるみも、年齢を感じさせるポイントとしてあげられます。顔が全体的に引き下がった印象になるため、若々しさ(肌のハリ)を感じにくくなるためです。顔のたるみに、小じわなどが加わるとさらに老けた印象を与えます。これらの肌トラブルは、重複することが少なくありません。見た目年齢が気になる方は、顔のたるみに十分な注意が必要です。
関連記事:フェイスラインをすっきりさせるためおすすめの方法・習慣5選
顔のたるみを改善(ケア)する方法
顔のたるみは、どのようにケアすればよいのでしょうか。ここからは、具体的なケアの方法を紹介します。
美顔器を使用する
美顔器は、自宅で顔のお肌をケアできる美容家電です。具体的な特徴は製品により異なります。推奨される使用頻度についても同様です。
何かしらの効果を期待していると、毎日、何度も使用したくなりますが、美顔器が肌に刺激を与えることもあります。説明書に従い使用することが大切です。一般的な目安は週2~3回程度といえるでしょう。ここからは、主な美顔器の種類を紹介します。
EMS
微量の電気で表情筋を刺激するタイプの美顔器です。パッドを貼り付けるタイプやマスクを装着するタイプ、ハンディタイプなどがあります。表情筋を効率よく刺激できますが、多少の刺激があるため使用感には注意が必要です。
ラジオ波
電磁波を用いて、水分を振動させることにより、肌を温めて活性化を目指す美顔器です。刺激が少ないため、フェイスラインなど、敏感な部位にも使用しやすいと考えられています。
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超音波
超音波で肌を振動させることにより、血流を促したり肌を温めたりする美顔器です。以前はボウルと水を必要とするものが中心でしたが、現在はハンディタイプのものが主流となっています。使いやすい商品が増えたといえるでしょう。
光
主にLEDを照射する美顔器を指します。LEDの波長は、青・緑・黄・赤の順で長くなります。つまり、LEDの色により美顔器の特徴は異なります。例えば、赤は真皮まで到達して血行を促進します。最近では、複数の色を搭載した美顔器が登場しています。
表情筋のマッサージ・トレーニングを行う
表情筋のマッサージやトレーニングもたるみの対策として用いられています。顔のたるみは、表情筋の衰えでも引き起こされるためです。参考に、トレーニングの一例を紹介します。
- 口角を引き上げて口を左右に広げる
- 1の状態を、5秒程度、維持する
- 唇をすぼめて突き出す
- 3の状態を、5秒程度、維持する
- 3セットを目安に1~4を繰り返す
1の状態は「イ」の口、3の状態は「ウ」の口をイメージするとよいでしょう。ただし、マッサージ、トレーニングともやりすぎは禁物です。マッサージは肌、トレーニングは表情筋にダメージを与えてしまう恐れがあります。
表情筋は日常生活で使うだけで十分とする説がある点も見逃せません。どちらも、無理をしすぎないようにしましょう。
DMAEを摂取・塗布する
DMAE(Dimethylaminoethanol=ジメチルアミノエタノール)は、筋肉の収縮などに関わる神経伝達物質・アセチルコリンの前駆物質です。体内のアセチルコリンは加齢とともに減少します。これも肌のたるみに関わっている可能性が示唆されています。
以上を踏まえて、スキンケアの一環でDMAEを摂取したり、肌に塗布したり、肌に注入したりすることがあります。ひとつの方法として、覚えておくとよいかもしれません。
糖化に注意する
糖化はタンパク質と余分な糖分が結びつくことで引き起こされます。基本の対策は血糖値を急上昇させないことです。具体的には、野菜・タンパク質・炭水化物の順で食べるベジファーストを心がけるとよいでしょう。食物繊維から摂ることで糖の吸収を穏やかにできます。
ここでいう野菜はサラダに限定されません。食物繊維を摂ることが目的であるため、野菜を使用していればお浸しやみそ汁なども含まれます。ただし、糖質が多いイモ類や根菜類はタンパク質の後に摂るほうがよいでしょう。
血糖値をコントロールするという意味では、食後の運動も勧められます。反対に、アルコールの過剰な摂取には注意が必要です。肝臓に脂肪が蓄積すると、インスリンの分泌が抑えられて、血糖値が高くなる恐れがあります。
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顔のたるみをはじめとする年齢サインが気になる方はMetaLTを試してみるとよいかもしれません。MetaLTは、業務用の技術とノウハウを詰め込んだ家庭用全身美容器(美顔器)です。具体的には、以下の機能を搭載しています。
- サーマルフラクショナル(TF Mode)
- エレクトロポレーション(EP Mode)
- マイクロカレント(MC Mode)
- ラジオ波(RF Mode)
- EMS(EMS Mode)
サーマルフラクショナルは高周波を針状に照射して肌の内部(角質層まで)に働きかけるフェイシャルケア、エレクトロポーションは美容成分の浸透(角質層まで)をサポートするフェイシャルケア、マイクロカレントは微弱な生体電流を流して健やかな肌へ導くフェイシャルケアです。
1台で、表情筋・肌の内部など、さまざまな角度からたるみにアプローチできる点が魅力です。複数の原因で引き起こされるトラブルに対処できる可能性があります。メイクの上から利用できる手軽さも見逃せません。美顔器をお探しの方は、MetaLTを候補に加えてみてはいかがでしょうか。
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顔のたるみはさまざまな原因で引き起こされる
ここでは、顔のたるみについて詳しく解説しました。主な原因として紫外線・表情筋の衰え・加齢の影響・糖化の影響などがあげられます。これらが密接に結びついていることも少なくありません。したがって、さまざまな角度からアプローチすることが大切です。
具体的な対策として、美顔器の活用、生活習慣の見直し、表情筋のトレーニングがあげられます。たるみが気になる方は、取り組みやすいものから始めてみてみませんか。
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[1]出典:ロート製薬株式会社「~たるみに関する意識調査~」
カスタマーサポート責任者:小島
NBSへ入社後、エステサロンの勤務から始まり、数々の経験を経て店舗責任者として勤務。
サロンにおいてはサロン売上№1、新規カウンセリング平均成約率95%、お客様指名率№1、アンケート回収率№1など。現在はカスタマーサポート責任者として、オーナー様やサロン顧客様の満足度向上を果たすために様々なサポートを実施中。
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