エステティシャンが独立するメリット・デメリットと成功の秘訣
現在はエステティシャンとしてサロンで働いているものの、将来的には独立したいと考えている方もいるでしょう。失敗を避けるためには、しっかりと情報を収集し、独立のための準備をしておくことが重要です。
今回の記事では「独立したいけれど何から始めれば良いかわからない」と悩んでいる方のため、独立のメリットやデメリット、準備すべきことなどを紹介します。
この記事を読むことで独立を検討するにあたりおさえておきたいポイントがわかるようになるので、ぜひご覧ください。
エステティシャンが独立するメリット
エステティシャンとして独立することにより、どのようなメリットがあるのでしょうか。例えば以下が挙げられます。
【独立するメリット】
- 自分でメニューや接客スタイル、経営方針などを決めることができる
- 自分のライフスタイルに合わせて働きやすい
- 自宅で開業する場合は出勤が必要ない
- お客様と距離が近づき、信頼関係を構築しやすい
これらの点に魅力を感じる場合は、独立して働くことが向いていると言えるでしょう。独立するにあたり必須の資格がないため独立を検討しやすいのも大きなポイントです。
エステティシャンが独立するデメリット
独立することにはデメリットもあります。以下を確認しておきましょう。
【独立するデメリット】
- 自身で顧客を獲得しなければならない
- エステサロンで働くのと違い他のスタッフに頼れない
- 施術に関することだけではなく経営ノウハウも必要
- 確定申告を行う必要がある
- 顧客がつかなければ収入が安定しない
- 急なキャンセルなど、お客様の都合に振り回されることがある
独立したからといって、必ずしも成功するとは限らない点が大きなデメリットです。ただし、これはどの業種にも言えることでしょう。
エステティシャンが独立する際に必要な準備
エステティシャンとして独立することを検討しているのであれば、少しずつ準備を進めていきましょう。ここでは必要となる準備について3つ解説します。
資格や技術の習得
美容の専門家としてお客様に対して施術を行っていくことになるため、そのためには、必要な資格や技術を習得することが求められます。独立するといっても、何か特別な資格が必要になるわけではありません。
ですが、だからこそお客様の立場からすると信頼できるスキルや知識を持っているエステティシャンかどうかが判断しづらく、不安に感じることもあります。
そのため、信頼につながるような資格や技術を習得することが重要です。日本エステティック協会や日本エステティック業協会による「認定エステティシャン」などの資格取得を検討してみると良いでしょう。
開業資金の確保
開業するにあたり、必要な資金を用意しておかなければなりません。どの程度の資金を用意すれば良いかは、開業方法によって異なります。
自宅開業の場合は費用を抑えられますが、それでも最低でも30万円~、テナントを借りて開業するとなれば400万円~の費用が必要です。
自己資金だけで賄うのが難しい場合は、家族や知人、金融機関からの借り入れやビジネスローンの利用を検討することをお勧めします。
特に開業してからしばらくの間は収入が安定しない可能性もあります。開業してもすぐに必要な運転資金が尽きてしまったといったことがないように余裕を持って資金を準備しておきましょう。
設備の準備
施術を提供するのに必要な設備が何かを考え、準備していく必要があります。ベッドや椅子のほか、施術用の機器なども用意しなければなりません。
評価の高い設備を導入できればそれがサロンの評判につながることも考えられます。
周辺のサロンで導入されていない設備を選び、それを強みとして宣伝するのも一つの方法です。美容関係の設備の中には非常に高価なものもあるので、どれを導入するかは慎重に検討しましょう。
エステティシャンが独立する際のステップ
エステティシャンとして独立していくことを考えた際、どのような流れで進んでいくのか確認しておきましょう。ここでは5つのステップについて解説します。
ステップ①事業計画書を作成する
早い段階で着手しておきたいのが、事業計画書の作成です。事業計画書とは銀行からの融資や、補助金・助成金を利用する際に提出を求められる書類を指します。
事業計画書に含まれる内容の一例は以下の通りです。
【事業計画書に入れるべき項目】
- 創業者のプロフィール
- 企業理念
- 事業内容
- 自社で提供するサービスや商品の特徴、強み
- 今後の売り上げや利益に関する計画
- 販促計画
- 市場の状況や競合の分析
- 資金の調達方法や資金調達のための計画
融資に関しては事業計画書の内容によって受けられるか決まるとも言えるので、慎重に検討したうえで作成しなければなりません。例えば、売上や利益に関する計画が根拠のないものであったり、見通しが甘かったりする場合は融資を受けられない可能性があります。
数字を用いて具体的な内容で作成することが重要です。
事業計画書はインターネット上で無料のテンプレートを入手できるため、活用してみると良いでしょう。
ステップ②開業場所を選ぶ
売上に大きく影響する重要な要素が開業場所です。
まずは開業する地域よりも先に、自宅・賃貸住宅・テナントのどれを選択するか考えておきましょう。
できるだけ初期費用をかけたくないと考えているのであれば、自宅が向いています。特に持ち家であれば月々の家賃が発生しないので、経済的です。
ただし、生活感のある部屋で施術を行うとお客様の満足度が低下してしまうため、注意しなければなりません。また、自宅の広さによっては、施術スペースを確保できない場合もあります。
自宅での開業が難しい場合は、賃貸マンションを活用するのも一つの方法です。自宅で始めるのと比較して費用はかかりますが、好立地に建てられたマンションであれば集客もしやすいでしょう。ただ、マンションによっては、店舗営業が禁止されている場合があるため注意が必要です。
資金に余裕がある場合は、テナントを借りる選択肢も考えられます。居抜き物件を見つけられれば初期費用も抑えられます。
開業形態が決まったら開業場所を決めていくことになります。
どの程度の資金を用意できるか、どのような形で営業していくかも含めて検討する必要があります。
ステップ③各種届出を提出する
開業するにあたり必要となる書類を提出します。個人事業主として事業を行っていく場合は、事業を開始してから1カ月以内に開業届の提出が必要です。
また、確定申告を青色で行う場合は青色申告の承認申請書も提出しなければなりません。
エステサロンの開業において必要となる届け出は基本的にこれら2つです。
ただし、国家資格が必要なサービスを提供する場合は、保健所への届出が必要になることがあるため、確認が必要です。
ステップ④スタッフを採用する
スタッフを雇う場合は開業前に募集をかけておくと良いでしょう。募集をしても、すぐに良い人材が見つかるとは限りません。
スタッフの対応や技術力は、サロンの評判とも大きく関わるものです。適切に接客できるのか、安心して一緒に働いていけるのかなども含めて慎重に考えなければなりません。
友人や知人からの紹介のほか、ハローワーク、求人サイト、エージェントなども活用しながら人材を探していきましょう。
ステップ⑤マーケティング・集客を行う
エステサロンを開業する場合は提供する施術に関することだけではなく、サロンを安定して経営するためには、マーケティングが不可欠です。そのためには競合他社とどのように差別化を図るかを検討することが重要です。
特に近隣に評判の良いサロンがある場合は、自店舗ならではの魅力や強みを考えておかないと埋もれてしまう可能性があります。多くの場合、利用者は複数の店舗を比較したうえでどこに通うか考えるので、自店舗を選んでもらえるようなマーケティング・集客を行いましょう。
開業する際だけではなく、開業した後もマーケティングや集客は継続して行っていくことになります。
エステティシャンが独立後に成功する秘訣
独立して成功するエステティシャンもいれば、残念ながら失敗してしまう人もいます。ここでは、成功のために取り入れたい秘策を3つ紹介します。
日々トレンドをチェックする
必ず行うべきことは、トレンドのチェックです。エステサロンに通うお客様は美意識が高く、トレンドにも注目しています。一昔前に流行ったようなメニューばかりを取り入れてしまうと、なかなかお客様は獲得できません。
SNSなどで話題になっている美容法や機械があれば、それらを早急にチェックし、自店舗で取り入れることが効果的です。
なお、トレンドを取り入れたメニューを提供する場合、それがお客様に伝わらなければ集客や売り上げにはつながりません。SNSやホームページを活用し、効果的に情報を発信することが重要です。
リピーターを確保する
新規顧客だけで売り上げを安定させるのは難しいため、リピーターを確保することも重要です。
リピーターになってもらうためには、顧客満足度を上げなければなりません。それぞれのニーズに合ったメニュー・施術を提供するのはもちろんのこと、接客にも配慮することが大切です。
「また行きたい」と思ってもらえるようなエステサロンを目指す必要があります。また、リピーター向けにキャンペーンやイベントを開催することも有効です。施術後に、次回利用時に割引が適用されるクーポンを提供する方法も効果的です。
変化に柔軟に対応する
美容業界は常にトレンドが変化しており、それによりお客様のニーズも変わっていきます。そのため、変化に柔軟に対応することが求められます。
例えば、お店で得意としている施術があったとしても、需要がなくなってきた場合は他のメニューを考えなければなりません。
美容業界で注目されている機器が新しく登場した場合は、それらの導入についても検討しなければならないことがあるでしょう。独立したあとは最新情報の収集を自分で行っていかなければならないので、正確に情報を見極め、どのような変化が必要かを検討することが重要です。
しっかり準備を整えたうえで独立しよう
いかがでしたか?独立を検討しているエステティシャンの方のため、メリットやデメリット、準備すべきことなどについて紹介しました。やらなければならないこと、考えなければならないことはたくさんありますが、独立を成功させるためにも一つずつ取り組んでいきましょう。
どのような美容機器を導入するかについても慎重に検討が必要です。株式会社NBSでは、1台で5つの機能を持つ美顔器MetaLTを提供しています。家庭用美顔器ではありますが性能とパワーに優れており、質の高い施術が可能です。ぜひご利用ください。