セルフエステサロンは儲かる?開業するメリットやリスクとは - 美活コラム

BEAUTY COLUMN セルフエステサロンは儲かる?開業するメリットやリスクとは

公開日 2023.08.29更新日 2024.09.14

セルフエステサロンは儲かる?開業するメリットやリスクとは

セルフエステサロンは、通常のサロンよりも人件費やスペースを節約できるため、効率的に収益を上げられる経営スタイルとして注目を集めています。
しかし、施術を利用者に任せるがゆえの難しさがあるのも事実です。

そこで本記事では、セルフエステサロンを開業するメリットやリスクなどを解説します。
経営を成功させるコツも紹介しますので、セルフエステサロンの開業を目指している方は、ぜひ最後までご覧ください。

セルフエステとは

サロンに設置された美容機器を、利用者自身が操作して施術するエステのことを「セルフエステ」といいます。
瘦身エステやフェイシャルエステ、脱毛など、サロンによって施術内容はさまざまです。

セルフサービスなので、エステティシャンの人件費や教育コストを削減できるのが、サロンオーナーにとっての大きな魅力でしょう。
また、省スペースで開業できるほか、安定した収入を得られるというメリットもあり、近年増加している経営スタイルです。

エステ業界における現状

セルフエステサロンの開業に対する考えを深めるためにも、今一度エステ業界の現状を把握しておきましょう。

エステ業界では、慢性的な人手不足が続いています。
エステティシャンという仕事に長時間労働、低賃金の傾向があるうえに、産休や育休制度などが整っていないサロンも多く、離職率が高いためです。
また、エステティシャンの技量のバラつきや、「強引に勧誘される」というイメージが利用者にネガティブな印象を与えているという問題もあります。

エステサロンを開業する際には、こうした課題を解決できる道を探さなくてはなりません。

セルフエステサロンは儲かる?

「セルフエステサロンは儲かると聞いたことがあるけど、実際のところどうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

たしかに、セルフエステサロンは効率的に安定した収入を得やすい経営スタイルなので、経営が軌道に乗れば儲けやすいビジネスだと言えます。
収益を出しやすい理由は以下のとおりです。

セルフエステサロンが効率的に収益を出せる理由

  • エステティシャンの人件費・教育コストを削減できるため
  • 省スペースで開業できるので家賃が安く済むため
  • サブスクリプション方式で収入が安定するため

これらの理由は、セルフエステサロンを開業するメリットでもあります。
詳しくは次で説明しますので、参考にしてみてください。

セルフエステサロンを開業するメリット

ここからは、セルフエステサロンを開業する4つのメリットを紹介します。

メリット①人件費や教育コストを削減できる

前述のように、セルフエステサロンでは美容機器を貸し出し、利用者が自分で施術するので、エステティシャンの人件費や教育の手間を削減することが可能です。

あまり規模の大きくないサロンなら、受け付け業務や機器の操作説明などを担当するスタッフを1人雇えば、十分に運用できますよ。

メリット②広いスペースを必要としない

セルフエステサロンには利用者が1人で施術できる個室さえあればよいので、通常のサロンよりもスペースを必要としません。
小さなテナントでも開業が可能なぶん、家賃や敷金・礼金などを安く抑えられます。

また、同じ広さのテナントでも、通常のサロンよりも個室数を増やせるので回転率を上げられます。

関連記事:エステサロンで使用される業務用エステ機器の種類・特徴を解説

メリット③安定した収入を得られる

通常のエステサロンは、その月の利用者によって収入の増減がある点がネックです。

しかし、多くのセルフエステサロンでは、定額で美容機器を提供するサブスクリプション方式を採用しています。
サブスクリプション方式であれば、月の利用者数が増減したとしても、会員数が減らない限りは会員数分の月額料金を得られるので、収入が安定するというわけです。

メリット④今後も需要が見込める

セルフエステは、以下のような理由で若い世代からの需要があります。

セルフエステサロンの魅力

  • 低価格で施術できる
  • 通常のサロンと同等の美容機器を使える
  • 強引な勧誘がない
  • スタッフに肌を見られない
  • スタッフと会話しなくてよいので気楽に行ける
  • 気になる部位を集中的に施術できる
  • 月額料金を払えば通い放題できる
  • 好きなタイミングで行ける

10~20代の利用者には、毎回高額な料金がかかるエステサロンよりも安く利用できる点が好まれています。
また、予約しなくても行けるほか、スタッフと話す心理的ハードルもないことから、スポーツジムに行くような感覚で利用しやすいという意見もあるようです。

最近では、男性のエステ利用者も増えており、セルフエステサロンの需要は今後も続くと予想されます。

セルフエステサロンを開業するリスク

開業のメリットが多いセルフエステサロンですが、その特徴ゆえのリスクがあるのも事実です。
以下では、セルフエステサロンを開業する際に気をつけたい2つのリスクを解説します。

リスク①施術に関わるトラブルが発生する

セルフエステサロンの大きな特徴は、利用者自らが機器を操作して施術する点です。
もちろん、事前にスタッフが操作説明やデモンストレーションを行いますが、プロが操作するわけではない以上リスクが生じます。

特に、ラジオ波や脱毛など、肌に熱をくわえる施術では、やけどをはじめとする怪我のリスクが高まります。
利用者の健康を守るために、説明の仕方を工夫したり、安全性の高い美容機器を導入したりするなど、安全管理体制に気を配りましょう。

リスク②契約に関わるトラブルが発生する

集客のために、「○か月ご契約のお客様は、入会金・初月利用料が無料!」といったキャンペーンを実施しようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
こうしたキャンペーンは有効な一方で、認識の食い違いからトラブルに発展するリスクもあります。

もし、条件の期間を待たずに解約する利用者に違約金を求める場合は、その旨を契約書に明記し、入会時にきちんと説明しましょう。
契約書の不備や説明不足な点があった場合は、利用者とのトラブルや、契約の無効化につながる可能性もあるので要注意です。

セルフエステサロンを開業する方法

セルフエステサロンを開業する方法は主に2つあります。
それぞれ解説するので、ご自身の希望にあった方法を選ぶ際の参考にしてください。

パターン①フランチャイズに加盟する

フランチャイズは、本部が加盟店に商標やノウハウを与える代わりに、ロイヤリティを受け取る仕組みのことです。
フランチャイズに加盟すれば、スタッフの教育マニュアルや、経営のノウハウが初めから手に入ります。

「完全に一人で開業するのは不安……」「初めての開業だから、サポートがあったほうが心強い」と感じる方は、こちらの開業方法がおすすめです。

パターン②独自開業する

フランチャイズに加盟せずに、独自開業するという手もあります。

独自開業であれば、サロンの個性を押し出した経営ができるので、競合他社と差別化しやすいという特徴があります。
また、ロイヤリティを支払う必要がなく、努力したぶんの収益をそのまま受け取れるので経営のモチベーションが高まる点もメリットです。

「理想のサロン像が固まっている」「自分の考えた工夫でどんどん収益を上げたい」とお考えの方には、独自開業が向いているでしょう。

関連記事:エステサロンの開業に必要な準備・流れと利用できる助成金を紹介

セルフエステサロンを開業する場合の4つの注意点

いざサロンを開業しても、以下の4つの注意点を押さえておかなければ失敗してしまうかもしれません。
一つずつ解説しますので、開業をご検討中の方はぜひご確認ください。

注意点①ターゲット層を明確にしておく

ターゲットを明確にしていないと、サロンの経営方針が定まらず顧客を逃してしまいます。

たとえば、「仕事帰りにセルフエステサロンを利用したい30代の女性」をターゲットにするとしましょう。
仕事帰りに施術したいユーザーのことを考えると、「メイクの上からでも施術できる機能を搭載した美容機器を導入しよう」といったふうに導入機器を決められます。

さらに想像を膨らませ、仕事帰りの30代女性のなかでも「美容への関心が高く、よくSNSで情報収集している方」のようにターゲット像を明確にしていきましょう。
すると、「写真映えする内装を考えて、Instagramで宣伝したら効果がありそう」というようにほかの面でもサロンの方針が固まってきます。

注意点②余裕のある開業資金を準備する

開業資金はある程度の余裕をもって用意しましょう。

セルフエステサロンは、開業してすぐに利益を出せるわけではないうえ、ランニングコストもかかります。
そのため、開業する際はサロンを6か月は運用できる程度の金額を準備しておくと安心です。

なお、セルフエステサロンの開業資金は規模や立地によって変わるものの、500万~1,000万円とされています。
ランニングコストは、70万~130万円ほどと考えておくとよいでしょう。

注意点③美容機器を慎重に選ぶ

セルフエステサロンでは利用者が操作を行うため、使いやすく、安全性が高い美容機器を選ぶことが大切です。
また、機能が豊富で、高出力な機器を選んだほうが、利用者の満足度を上げられます。

美容機器の操作性や安全性、機能などはメーカーによって多種多様なので、利用者のニーズをくんだうえで、いくつかの商品を比較してから購入しましょう。

注意点④施術メニューを幅広く用意しておく

施術メニューが限られていると、自分の好きなように施術できるというセルフエステサロンの強みを活かしきれません。

どのような利用者のニーズにも合わせられるように、多様な機能を組み合わせて幅広い施術メニューを用意しておきましょう。
豊富なメニューがあれば、選ぶ楽しさを感じてもらえるほか、何度も来店してもらう理由作りにもなります。

関連記事:エステサロンの値段の目安を種類別に紹介!

セルフエステサロンを成功させるには

開業できても、その後の経営がうまくいかないケースもあります。
そういった事態を避けるために、セルフエステサロンの経営を成功させるための3つのポイントを紹介します。

ポイント①ホームページの内容を充実させる

セルフエステサロンの情報を収集する際、多くの利用者はサロンのホームページをチェックします。
ターゲットに合わせたデザインや読みやすさを意識し、信頼感のあるサイト作りを意識しましょう。
また、興味をもった段階ですぐに行動してもらえるように、簡単に予約できるフォームを設置することも重要です。

ポイント②SNSを活用する

お店を探すときに、SNSの口コミを参考にする方も多いのではないでしょうか。
SNSを活用すれば、口コミや拡散を利用して、広告費をかけずに宣伝することが可能です。

SNSへの口コミ投稿を条件にした割引サービスを実施したり、サロン内に自撮りスペースを設けて写真を投稿してもらいやすくしたりするなど、工夫してみましょう。

ポイント③美容関連の物品を準備する

収益源を増やすために、化粧品や美容器具などの物品を販売するのも効果的な方法の一つです。
セルフエステサロンの利用者には美意識の高い方が多いので、積極的に売り込みしなくても、サロンの一角で商品を紹介すれば興味をもってもらえる可能性があります。

フェイシャルエステがメインのサロンであれば化粧水や乳液、瘦身エステが人気のサロンであればサプリメントや着圧下着など、ニーズに合った物品を選定するのがポイントです。

開業の注意点や成功のポイントを押さえて、セルフエステサロンを成功させよう

 

いかがでしたでしょうか。

セルフエステサロンは、人件費や教育コスト、家賃などを削減できるうえに、サブスクリプション方式で安定した収入があるため、収益率の高い経営スタイルです。
ただし、契約や安全管理の面で生じるリスクには気をつけなければなりません。

セルフエステサロンを開業する際は、利用者の健康と満足度向上のために、安全性と機能性を兼ね備えた美容機器を選びましょう。

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関連記事:【最高傑作】MetaLTの機能や効果、リアルなレビューを徹底解説

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監修者

カスタマーサポート責任者:小島

NBSへ入社後、エステサロンの勤務から始まり、数々の経験を経て店舗責任者として勤務。
サロンにおいてはサロン売上№1、新規カウンセリング平均成約率95%、お客様指名率№1、アンケート回収率№1など。現在はカスタマーサポート責任者として、オーナー様やサロン顧客様の満足度向上を果たすために様々なサポートを実施中。

▼多数セミナーにも登壇
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