ハイフによるやけどに注意!原因とリスクを抑える対策をチェック
ハイフは、しわやたるみの改善に効果的な美容施術です。しかし「やけどしてしまった」と事故の報告が寄せられています。
ハイフを検討しているけれど、やけどを心配しているといった方もいるのではないでしょうか。
そこで、不安に感じている方のため、やけどする原因や、やけどを防ぐための方法について解説します。
この記事を読むことによってなぜハイフでやけどしてしまうのか、リスクを抑えるためには何に注意すべきかなどがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
ハイフでやけどをする原因
ハイフは、本来であればやけどすることなく熱エネルギーを与えることによって肌の若返りを目指す方法です。
施術によってやけどしてしまう原因として、出力や照射角度、照射深度のミスが挙げられます。それぞれ原因について詳しく解説します。
強い出力で施術してしまう
やけどしてしまうということは、肌に必要以上の熱エネルギーが加わってしまったことを意味しています。
その大きな原因として挙げられるのが、出力を上げすぎてしまうことです。ハイフでは、肌に十分な効果を出しながらも、やけどしないような出力に調整しなければなりません。 適切な調整ができなかった場合、肌に照射した熱エネルギーが肌の表面まで跳ね返ってしまい、やけどを引き起こします。
一般的に、医療機関で取り扱っている医療用ハイフと比較すると、エステサロンで取り扱っているエステ用ハイフの方が出力は低いとされています。ですが、エステ用ハイフであればやけどのリスクがないわけではありません。
医師資格を持たないスタッフが担当するので適切な出力や肌の状態を見極められない可能性もあり、注意が必要です。
照射角度のミス
照射する角度もやけどのリスクと深く関係しています。ハイフで照射する際には、骨に対し、斜めになるような形で照射しなければなりません。骨がある部分で垂直に照射をした場合、骨まで熱が届いてしまうリスクがあるからです。
ですが、照射角度を間違えて骨付近で垂直に照射した場合、超音波の反射が起こり、やけどを引き起こすこともあります。どこに骨があるのか、どの部分は脂肪が薄いのかなど、専門的な知識を持って施術してもらえないとこういったミスが起こりやすくなります。
照射深度の誤り
どの程度の深さに対してアプローチするのかも間違ってはいけないポイントです。照射深度は、出力によって変わるだけではなく、ヘッドをどの程度の強さで押し付けるのかも関係しています。
そのため、専門的な知識と技術の両方を持って適切に対応しなければなりません。
ハイフの施術では、照射深度を浅くすることによって小ジワなどにアプローチできますし、深くすることにより、リフトアップ効果を期待することができます。
このように、照射深度によって期待できる働きは異なるため、施術者は施術を受ける方の悩みや希望に合わせて的確に施術を行わなければなりません。
ですが、人それぞれ皮膚の強さや脂肪の厚みが異なるので、さまざまなことを考慮しながら適切な照射深度を判断する必要があります。これらの判断がうまくいかなかった場合、照射深度を誤ってしまい、やけどを引き起こしてしまう可能性が高いです。
ハイフ施術でやけどを防ぐ方法
ハイフの施術でやけどを防ぐためには、いくつかポイントがあります。ここでは、やけどを防ぐために効果的な方法について紹介します。
ハイフの仕組みを知る
施術者はもちろん、施術を受ける方もハイフについて理解を深めておくことが重要です。 ハイフは「高密度焦点式超音波」とも呼ばれます。漢字からも分かるように、超音波を一点に集中させ、熱エネルギーを発生させて肌にアプローチする方法です。
熱エネルギーを加えられた肌は収縮するため、この働きによって肌を引き締める効果が期待できます。
具体的にどのような効果が得られるのかについては、アプローチする層によって違いが大きいです。例えば、浅い層に対して照射した場合、目元や口周りの小ジワに対して効果があります。
それよりも少し深い部分に照射をすると、照射によって与えられた皮膚組織のダメージを治癒するため、コラーゲンの生成が促進されます。リフトアップ効果があるほか、肌の弾力を作るのに効果的です。
さらに肌の奥には「SMAS層」と呼ばれる筋膜が存在します。SMAS層は加齢によって緩みやすい部分であり、ハイフでSMAS層を刺激するとしわやたるみ改善の効果が期待できます。
特にこのSMAS層については、メスを使った方法以外ではアプローチが難しい部位でした。そのため、ハイフは切ることなく肌の奥に働きかけられる施術として人気があります。
ただ、肌の奥に働きかけるためには深い部分に熱エネルギーを届けなければならないため、やけどなどのリスクがあることを理解しておきましょう。
関連記事:理想的なハイフの照射頻度とは?効果を得るためのポイントも紹介
実績がある医師を選ぶ
実績がなく、ハイフの正しい出力や照射角度、照射深度について理解していない医師が担当した場合、リスクが高まります。
そのため、ハイフの施術によるやけどを防ぐためには、できるだけ実績の豊富な医師のいる医療機関を選択しましょう。
どの程度の実績があるのかについては、クリニックのホームページなどを確認してみることをおすすめします。ハイフの施術に自信を持っているクリニックであれば、ホームページなどでも大々的に宣伝していることが多いです。
医師としての実績がどの程度あるのかについてではなく、ハイフの実績をチェックしてみてください。
医療機関での施術を選択する
ハイフの施術が受けられる場所の選択肢はいくつかありますが、医療機関での施術を強くおすすめします。その他の選択肢といえば、セルフエステやエステサロンです。
セルフエステでは、自己判断で施術を行わなければなりません。使い方の説明はあるはずですが「ここはしわが気になるからもっと念入りに照射しよう」と、考えてしまうこともあるでしょう。
自己判断で使い方を誤り、事故に繋がってしまったケースもあります。
エステサロンについては研修などを受けた施術者が担当してくれることが多いものの、医師ほどの専門的な知識はありません。一人ひとりに合わせた施術を行うことが難しく、その分、やけどのリスクも高まってしまいます。
医療機関であれば、機械の使い方はもちろんのこと、肌や神経など、専門的なことについても知識を持った医師が在籍しているのが魅力です。万が一、肌トラブルなどが起こってしまったとしても、その場ですぐに治療を開始できます。
丁寧にアフターケアを行う
自分でできるやけど対策として、アフターケアに力を入れてみましょう。施術を受けたあとの肌は非常に乾燥しやすくなっているため、乾燥対策に取り組むのが効果的です。
化粧水や乳液、クリームなどを活用し、施術後しばらくは徹底的に保湿してみてください。
また、紫外線は肌にとって大きな負担になってしまうため、日焼け止めクリームを塗ったり、日傘を活用したりして紫外線対策をすることも重要です。
できるだけ肌への負担を抑え、刺激を与えないようにしましょう。
適切な間隔で施術を受ける
ハイフの効果は徐々に落ちてくるので、効果を継続したい場合は繰り返し施術を受けることになります。この時、適切な間隔で施術を受けることが重要です。
一般的に、施術を受けてからすぐに変化を実感できるものではなく、1~3ヶ月程度かけて変化していきます。ですが、この仕組みを知らず、すぐに効果がないと判断して立て続けに施術を受けると肌に大きな負担をかける可能性が高いです。やけどのリスクも高まるので、適切な間隔を選択しましょう。
一般的には3~6ヶ月程度に1回のペースが目安です。どの程度のペースで受けるべきなのかは個人の肌状態などによっても変わるので、適切なタイミングをアドバイスしてくれる医療機関で相談してみると良いでしょう。
関連記事:理想的なハイフの照射頻度とは?効果を得るためのポイントも紹介
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ハイフ機器の出力目安
ハイフ機器は、適切な設定をすることが重要です。基本的な知識として、出力が高ければ効果は高まりますが、リスクについても同様に高くなってしまいます。出力を抑えればやけどリスクは小さくなりますが、大きな効果は期待できません。
肌が弱く、施術に反応しやすい方は出力を弱めに設定してもらいましょう。また、もう一つの選択肢としては、ショット数を減らしてもらう方法もあります。ハイフの効果は、ショット数と出力、さらに照射深度によって大きく変わります。
高出力でショット数を増やすと肌へのダメージが大きくなってしまう可能性があるので、注意が必要です。出力やショット数については、専門的な知識が必要なので、実績を基にしたノウハウを持って対応してくれる医師のもとで相談してみてください。
やけど以外の副作用
ハイフのトラブルとして注意しておかなければならないのは、やけどだけではありません。他にも以下のような副作用が挙げられます。
肌の乾燥
ハイフの施術を受けたあと、多くの方が感じやすいのが、肌の乾燥です。肌トラブルというほどではなくても、普段よりも乾燥しやすくなり、かゆみを感じたり、バリア機能が弱まってしまったりすることがあります。
これは、ハイフの施術は肌に熱エネルギーを与えることによって肌を引き締める施術だからです。肌の水分量が減少してしまい、乾燥を感じることがあります。
丁寧な保湿ケアを行わないとさらに乾燥が悪化したり、色素沈着を引き起こしたりする恐れがあるので、注意しましょう。乾燥している状態で紫外線を浴びると一気に乾燥が進むこともあります。
赤み・腫れ
赤みや腫れも代表的な副作用です。赤みや腫れは、やけどの一歩手前にあたる症状といえます。これらの症状が出たとしても、ほとんどのケースでは翌日には良くなります。
ただ、長引いてしまう方もいるので、軽く見ることはできません。
場合によっては軟膏を塗るなどして対応しなければならない場合もあります。症状が重くなってしまった場合には色素沈着につながってしまう恐れもあります。
痛み
施術中は痛みを感じることがありますが「我慢できないほどではない」といわれることが多いです。ただ、痛みの感じ方は人それぞれ違うので、ひどい痛みを感じる場合は出力を抑えてもらうなど、相談してみると良いでしょう。
特に骨に熱エネルギーが届いてしまった場合、強い痛みを感じてしまうことがあります。痛みがひどい場合、我慢して継続してしまうとやけどなどのリスクも考えられるため、無理をしないよう注意が必要です。
痛みを感じるほど効果があるだろうと我慢してしまうのは良くありません。
術後の痛みについても、長く続く方もいればほとんど感じない方もいます。痛みに加えて、赤みや腫れなどが発生してしまうケースも珍しくありません。
むくみ
特に脂肪が多い部分に対して施術を行った場合、むくみが発生してしまうことがあります。むくみはそれほど長く続かないケースが多いです。そのため、症状が続いたとしても1週間程度で治まりますが、長く続くような場合は一度医療機関で相談してみると良いでしょう。
注意点として、術後に長風呂をしたような場合はむくみが発生しやすくなります。他にも、激しい運動をしたり、サウナを利用したりした場合はむくみのリスクが高くなるので、身体を温めるような行為は避けるようにしましょう。
施術日やその翌日などは湯船につかるのは避け、ぬるめのシャワーなどで済ませておくことをおすすめします。
ハイフはやけど以外にも副作用があるため施術には注意しよう
いかがだったでしょうか。ハイフの施術を受けるにあたり、注意したい副作用について紹介しました。
やけど以外の副作用もあるため、リスクや注意点も理解した上で検討することが重要です。
なお、ハイフの導入について検討していたものの、今回の記事を受けて考え直そうとしているサロンオーナーの方もいるのではないでしょうか。
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NBSへ入社後、エステサロンの勤務から始まり、数々の経験を経て店舗責任者として勤務。
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