肌質改善は自力でもできる?肌質タイプとセルフケア方法を紹介

生まれ持った肌質は、季節や生活習慣、スキンケア方法の影響で少しずつ変化します。
乾燥や皮脂の過剰分泌、毛穴のつまりなど、複数の肌悩みを抱える人も少なくありません。
肌悩みやトラブルを防ぎ、健やかな肌を保つために欠かせないのが「肌質改善」です。
正しいケアと生活習慣を整えることで、肌が本来もつ回復力を引き出し、安定したコンディションに近づけます。
この記事では、肌質改善の特徴や5つの肌タイプを取り上げ、自力で取り組めるケア方法を紹介します。
肌質改善とはどういうもの?
肌質改善とは、肌が本来持っている再生力やバリア機能を維持しながら、健やかな状態を目指すスキンケアや生活習慣です。
生まれ持った肌タイプを変えることはできませんが、肌質を活かしながら生活習慣やスキンケアの見直しを加え、さらに良い状態を目指すものです。
現代人の肌悩みには、乾燥や過剰な皮脂の分泌、毛穴の詰まりや敏感肌が挙げられます。
なかには、「乾燥肌なのに毛穴が詰まってニキビができやすい」「乾燥肌だと思ったが合う化粧品が少ないので敏感肌かも…」と、複合的な肌悩みも多くみられます。
このような肌悩みには外的刺激や生活習慣の乱れ、スキンケア方法の誤りが原因となることが多く、肌質や肌にやさしいライフスタイルを正しく理解することが大切です。
肌トラブルが起こるのはなぜ?
肌トラブルは、外気の乾燥、皮脂バランスの乱れ、摩擦や紫外線などの外的刺激、睡眠不足・ストレス・食生活などの内的要因によって起こります。
刺激が加わるとバリア機能が低下し、赤み・かゆみ・ニキビ・皮向けなどのトラブルが生じやすくなります。複数のトラブルが重なることもあります。
肌質のタイプ
肌質は大きく5つのタイプに分けられ、それぞれに特徴があります。
以下では、肌質ごとの特徴を紹介します。
脂性肌
脂性肌は皮脂の分泌量が多く、Tゾーンを中心にテカリやベタつきが気になりやすい肌質です。
皮脂量が多いため、Tゾーンがテカりやすく、ニキビや吹き出物ができやすい傾向にあります。
また、毛穴の開きや黒ずみが目立つこともあり、一見肌に潤いがあるように見えますが、皮脂を適度にケアしなければ肌トラブルにつながることもあります。
脂性肌のなかには、水分と油分のバランスが乱れて肌内部が乾燥する「インナードライ」の場合もあるため、肌のコンディションに合わせたケアが必要です。
乾燥肌
乾燥肌は水分・油分のどちらも不足し、肌の表面にカサつきや粉ふきが現れ、皮向けなども目立ちやすい肌質です。
肌が本来持っているバリア機能が低下し、外的刺激に弱い特徴があります。
肌が弾力や潤いを失うことで、小ジワや突っ張りを感じやすくなる傾向があります。
乾燥肌は環境の変化の影響を受けやすいため、一年を通して保湿ケアが重要です。
混合肌
混合肌は、皮脂が多く水分が少ない、脂性肌と乾燥肌の性質をもつ肌質です。
「コンビネーションスキン」とも呼ばれ、たとえばTゾーンは皮脂量が多いが、頬や口周りが乾燥してカサついているような場合は、混合肌の可能性があります。
混合肌は複数の肌質をもっているため、肌に合わせてケアの方法を変える必要があります。
夏は皮脂量の多い脂性肌の部分がニキビなどのトラブルを起こしやすく、冬は乾燥肌の部分がカサついてくるなど、季節によってトラブルが変化しやすい点も特徴です。
敏感肌
敏感肌は、肌のバリア機能が弱まることでわずかな刺激にも反応し、赤み・かゆみ・ヒリつきが出やすい肌質です。
生まれながらに肌が敏感な方もみられますが、乾燥やストレス、スキンケア商品との相性によって肌のコンディションが悪化し、敏感肌になるといった後天的なケースもみられます。
年齢・体調・季節・外的要因などで肌が揺らぎやすいため、低刺激でシンプルなケアを意識しましょう。
普通肌
普通肌は水分と油分のバランスが整っており、大きなトラブルも少なく、変化が起きにくい肌質です。
ただし、食生活・ストレス・ケア不足でコンディションが崩れる可能性もあり、肌を安定した状態に保つには生活習慣の乱れに注意しましょう。
ストレスを溜めこまない、基本的なスキンケアの継続といった工夫も重要です。
肌質改善は自力でできるのか
肌質改善は、生活習慣やスキンケアの見直しによって、自分自身でも十分に可能です。
生まれついた肌質そのものを変えることは難しいですが、日々のケアによって水分量・油分量のバランスを整え、トラブルを起こしにくい状態へ導くことができます。
肌質に適したスキンケアを行い、食生活や睡眠を見直してストレス管理を続けることで、肌は健やかなコンディションを維持しやすくなります。
以下では、それぞれの肌質に適したケア方法を詳しく解説します。
脂性肌の場合
脂性肌には、過剰な皮脂を抑えながら水分を補うスキンケアが効果的です。
皮脂が多いからといってゴシゴシ洗ったり、何回も繰り返し洗顔したりすると、肌から水分が抜けてしまいます。
皮脂を落とすだけのスキンケアは逆効果のため、低刺激の洗顔料を選び、やさしく肌を保湿しながら余分な皮脂を取り除きましょう。
保湿は、油分が含まれていない軽めのローションを使用し、皮脂と水分のバランスを整えることがポイントです。
乾燥肌の場合
乾燥肌は水分も油分も不足しやすく、肌表面のカサつきや肌の突っ張りが実感できる状態です。
自力で改善するためには、保湿成分が豊富なスキンケア製品を使用します。
セラミドやヒアルロン酸、スクワランなどが配合された保湿アイテムは、乾燥肌におすすめです。
洗顔は肌に刺激を与えないようにぬるま湯を使って行い、洗顔後はすぐに保湿を行って潤いを逃さないようにします。
保湿成分の豊富なローションや化粧水を使用し、乳液やクリームでカサつきがひどい部分に油分を補って、乾燥しにくい状態をキープしましょう。
混合肌の場合
混合肌は部位によって皮脂量や水分量が異なるため、部分ごとにケアの方法を変える必要があります。
テカりやすく皮脂量が多いTゾーンやおでこには軽めの保湿アイテムや皮脂コントロール成分の含まれるスキンケア製品を使用します。
乾燥しやすい頬や口周りには、セラミドやヒアルロン酸など高保湿のアイテムを使うと良いでしょう。
混合肌は季節によってコンディションが変わりやすいため、肌の状態に合わせてケアを調整するとより適切です。
敏感肌の場合
敏感肌は外部からの刺激に反応しやすく、少しの刺激でも赤み・ヒリつきが起こりやすい肌質です。
自力で肌質を改善するためには、刺激が少ないスキンケア製品を選び、肌のバリア機能を整えていく必要があります。
たとえば、アルコール・香料・着色料が含まれていない低刺激タイプは、肌が反応しにくく保湿に適しています。
また、セラミドやグリチルリチン酸ジカリウムなど保護・鎮静効果のある成分も敏感肌におすすめです。
洗顔は、ぬるま湯でやさしく泡を肌にすべらせるようにして、負担をかけないように行いましょう。
普通肌の場合
普通肌は水分と油分のバランスが整い、安定的なコンディションを維持しやすい肌質です。
しかし、ケアを怠ると乾燥や皮脂の乱れが生じることもあるため、基本のスキンケアを継続することが重要です。
普通肌といっても、年齢や季節、体調によって肌質は異なります。
そのため、肌に合った化粧水や乳液を使ってケアを続けながら、必要なときにはケアを調整して肌を維持しましょう。
保湿は適度に行い、丁寧な洗顔や紫外線対策の継続も普通肌の維持には欠かせないポイントです。
肌のケア以外にもある!肌質改善のためにできること
肌のケア以外で肌質改善のためにできることについて、5つのポイントをみていきましょう。
正しい方法でスキンケアを行う
肌質の改善には、正しい手順のスキンケアが不可欠です。
クレンジングと洗顔で余分な汚れを落とし、保湿を丁寧に行って、肌に必要なうるおいを補給しながら肌への負担を減らしましょう。
スキンケア製品を選ぶ際は、配合成分に注目することも大切です。
保湿にはセラミド・ヒアルロン酸・スクワランが適しており、皮脂コントロールにはビタミンC誘導体やナイアシンアミド、鎮静にはツボクサエキス(CICA)やグリチルリチン酸ジカリウムがおすすめです。
自分の肌質や肌悩みに合う成分を選ぶことで、効率良く肌質改善を進められます。
紫外線対策を徹底する
紫外線はシミやシワだけでなく、肌の乾燥やバリア機能の低下を引き起こすため、肌質改善には紫外線対策が不可欠です。
外出時や屋外に出るときは帽子や日傘、UVカット衣類を着用し、肌を露出する場合は日焼け止めを使用しましょう。
ファンデーションや下地にもUVカット効果のあるものを使う、汗をかく季節には日焼け止め効果がありウォータープルーフタイプを選ぶなど、毎日のUVケアを習慣にしましょう。
栄養バランスの良い食事を摂る
肌質改善を進めるうえで、内側からのケア(インナーケア)も欠かせません。
タンパク質、ビタミンA・C・E、亜鉛、オメガ3脂肪酸など、肌の健康を支える栄養素を摂ることで、インナーケアとしてトラブルの起こりにくい肌へ近づけます。
食材としては野菜や果物、魚、ナッツ類を普段の食事に取り入れてみてください。
十分な睡眠時間を確保する
睡眠は、肌の修復が最も活発に行われるため、1日あたり7時間程度は確保しましょう。
睡眠時間が不足すると乾燥やくすみ、ニキビなどのトラブルが発生しやすくなります。
入眠後3時間は成長ホルモンが多く分泌されるため、質の良い睡眠をとる工夫が大切です。
十分な睡眠を確保することが肌質改善に直結するため、規則正しい睡眠リズムを保つようにしましょう。
美顔器を使用する
美顔器は自宅でのセルフケアと併用でき、肌ケアの質を高めてくれるアイテムです。
超音波やイオン導入、LEDなどさまざまな種類があり、肌の保湿やハリツヤを与える効果、血行をサポートする機能など、肌のケアに役立つ機能を備えています。
肌質に合った美顔器を使うことで、セルフケアのサポートとして取り入れやすいアイテムです。
ただし、使いすぎは刺激になるため、適度な頻度を守ることが大切です。
自力で肌質改善を行う際のポイント
自力で肌質改善を行う際のポイントは、しっかり保湿を行うこと、肌に刺激を与えないように注意することです。
ポイント①しっかり保湿をする
自力で肌質改善を行ううえで最も重要なのが、毎日の保湿を丁寧に行うことです。
乾燥はあらゆる肌トラブルの原因となり、バリア機能の低下や皮脂分泌の乱れを招きます。
たとえば脂性肌でも、内側の水分が不足することで皮脂が過剰に分泌される「インナードライ」に陥ることがあり、保湿は肌質を問わず欠かせないポイントです。
保湿ケアでは、まず化粧水で水分をしっかり補い、その後に乳液・クリームで水分が逃げないようフタをすることが大切です。
セラミド・ヒアルロン酸・スクワランといった保湿成分を含むアイテムを選ぶと、肌の水分保持力を高められます。
季節や体調によって肌のうるおいバランスは変化するため、乾燥が気になる時期にはクリームや美容液を使用し、使用頻度を増やすなど、肌に合わせたスキンケアがおすすめです。
ポイント②肌に刺激を与えないように注意する
肌質改善を進めるには、肌に不要な刺激を与えないことがとても重要です。
スキンケアの際にゴシゴシこすったり、洗顔を長時間行ったり、パックを規定時間以上放置したりする行為は肌の負担となり、バリア機能を弱めてしまいます。
敏感肌や乾燥肌は刺激に弱いため、摩擦を減らした優しいケアが不可欠です。
洗顔やクレンジングは、指先で円を描くように優しく行い、タオルドライでは肌を押さえるようにして水分を吸収させます。
スキンケア製品を選ぶ際は、アルコールや香料など刺激になりやすい成分を避け、肌に合ったものを選ぶことが大切です。
小さな刺激の積み重ねがトラブルの原因になるため、日々のケアを丁寧に行うことが肌質改善への近道です。
自力での肌質改善には理解と工夫が大切
今回は、肌質改善の基本や5つの肌タイプの特徴、自力でできるケア方法を紹介しました。
肌質は生まれ持った状態がベースとなりますが、季節や生活習慣、スキンケア方法の影響で変化します。
そのため、自分の肌質を正しく理解し、適切なケアを行うことが健やかな肌を保つための第一歩です。
スキンケアだけにとどまらず、紫外線対策や食生活の改善、睡眠の確保や美顔器の活用など、生活全体を整えることが肌質改善に大きく役立ちます。
「MetaLT(メタエルティ)」は、続けられることに着目して開発・設計された全身用美顔器です。
美容クリニックに通わず、自宅で手軽にケアを続けやすい点が特徴です。
クリニック発想の美顔器を毎日のセルフケアに取り入れて、健やかな肌づくりに役立ててみてください。



