美容医療のデメリットとは?リスクと安全に受けるためのポイント

美容医療は、医療の力で美容面にアプローチできる方法として注目されています。
しかし「リスクやデメリットが気になる」「失敗してしまうのではないか」といった不安を感じている方も多いでしょう。
そこで今回は、美容医療に興味はあるものの不安を抱いている方のために、美容医療の概要や注意すべきデメリット、安全に受けるための具体的な方法を解説します。
この記事を読むことでリスクを回避するためのポイントが理解できるようになるので、ぜひご覧ください。
美容医療とは
美容医療とは、見た目の印象を整えることを目的として行われる医療行為の総称です。
シミ・しわ・たるみ・肌の質感の改善、輪郭の調整、脂肪吸引、二重まぶた手術、脱毛など、さまざまな施術があります。
コンプレックスを改善したい方や加齢による肌の変化が気になる方から人気です。
メスを使った外科的手術、特殊なライトやレーザーの照射、有効成分の注入など、施術方法の選択肢も豊富に用意されています。
エステサロンで受けられる美容サービスとは異なり、医師が医療機関で行う医療行為である点が特徴です。
ただし、医師が施術を行う場合でも、必ずしも安全とは限りません。
実際に、施術に関連するさまざまなトラブルが報告されています。
デメリットも理解したうえで検討することが重要といえるでしょう。
美容医療のデメリット
美容医療を検討する際は、どのようなデメリットがあるのかを正しく理解しておくことが大切です。
施術によるメリットばかりに注目してしまうと、リスクを見落とすことがあります。
ここでは、美容医療を受ける前に確認しておきたい代表的なデメリットを紹介します。
失敗する可能性がある
美容医療を受けた全ての人が満足のいく結果を得られるわけではありません。
美容医療は医療行為である以上、一定のリスクを伴うことを理解しておく必要があります。
たとえば、次のようなトラブルが報告されています。
【美容医療で失敗した場合に起こるトラブルの例】
- ケミカルピーリング後に皮膚障害や火傷が生じた
- 医療レーザー治療で火傷や水ぶくれができた
- 注入治療後に左右のバランスが崩れた
稀ではありますが、失明や皮膚の壊死など、重大な合併症が起こることもあります。
また、後遺症や医療事故に苦しんでいる方もいます。
なお、美容医療で失敗が起きた場合、必ずしも医師の過失が原因とは限りません。
体質や治療に対する反応が原因で起こるケースもあります。
また、多くのトラブルは、事前のカウンセリングや医師とのコミュニケーションが不十分なことが原因で起こっています。
そのため、施術前にはしっかりと確認や相談を行いましょう。
出来上がりが希望通りではないことがある
美容医療では施術前に理想イメージを伝えるものの、希望通りの結果になるとは限りません。
伝え方の問題や医師の技術不足・知識不足が原因となることもあります。
また、施術自体が医学的に成功しても、仕上がりが自分の希望と異なる場合もあります。
たとえば、芸能人のような目元を希望して手術を受けた結果、目元だけが似て顔全体のバランスが崩れるなどのトラブルです。
希望する施術が、自分の肌質や体の状態に適しているとは限りません。
「何が何でもこの施術を受ける」と決めつけず、信頼できる医師に相談しながら最適な方法を見極めましょう。
仕上がりが希望通りでなかったとしても、元に戻せない施術もある点に注意が必要です。
たとえば、二重まぶたの施術では、糸を使う埋没法であれば糸を取り除くことで元の状態に戻せますが、メスを使った切開法は元に戻すのが難しくなります。
自分が検討している施術にどのような失敗リスクがあるのか、事前にしっかり把握しておきましょう。
ダウンタイムが長引く可能性がある
ダウンタイムとは、美容医療の施術後に起こる一時的な皮膚の赤みや腫れなどの反応を指します。
施術の中にはダウンタイムがほとんどないものもありますが、体質や施術内容によっては予想以上に長引くこともあります。
ダウンタイムは失敗によって起こるものではなく、施術の影響で生じるものです。
そのため、選ぶ施術によっては避けられない場合があることをよく理解しておきましょう。
施術の種類や個人差によっては、回復までに長い期間が必要になることもあります。
特に施術直後は症状が強く出やすく、外出や仕事、学校生活に支障するケースも見られます。
一般的には数日で治まる施術でも、体質によっては回復に時間がかかることがあるため注意が必要です。
あらかじめ医師に自分の生活リズムや仕事・学校の予定を伝え、症状が落ち着くまでに必要な期間を確認しておきましょう。
また、ダウンタイム中の過ごし方も重要で、医師の指示を守らないと症状が長引いたり、色素沈着などのトラブルにつながったりする恐れがあります。
ダウンタイムは施術後の経過に影響する大切な期間といえます。
医師の指示をよく理解し、適切に過ごしましょう。
費用が予算を超える可能性がある
美容医療は医療行為であるものの、美容目的で行うため健康保険は適用されません。
費用は全額自己負担となり、料金はクリニックごとに独自に設定されています。
施術内容やクリニックの方針によって、金額が大きく異なる点を理解しておきましょう。
オプションの追加や再施術が必要になる場合もあり、場合によっては予算を超えることもあるでしょう。
見積もりに含まれていない費用が後から発生するケースも珍しくありません。
広告では低価格をうたっていても、実際に相談すると追加施術をすすめられ、高額な契約になってしまう例もあるので、注意が必要です。
また、施術後にトラブルが起こり再治療や調整が必要になった場合には、その分の費用も発生します。
そのため、施術前に金額の説明を必ず受け、費用の内訳を明確にしておきましょう。
施術を選ぶ際には、料金の安さだけではなく、医師の技術力やアフターケア体制なども含めて、総合的に判断することが大切です。
美容医療で失敗しないためにできること
美容医療での失敗を防ぐためには、どのようなリスクやデメリットがあるのかを十分に理解したうえで検討することが欠かせません。
リスクを知らないまま契約すると、満足のいく結果が得られずトラブルにつながる恐れがあります。
ここでは、美容医療で失敗を避けるために実践したい具体的な行動を紹介します。
複数の美容外科でカウンセリングを受ける
美容医療を成功させるために欠かせないのがカウンセリングです。
ひとつのクリニックだけで判断せず、複数の医療機関でカウンセリングを受けましょう。
複数のカウンセリングを受けることで、医師の対応、施術内容、費用などを比較しやすくなります。
また、自分にどの施術が適しているのかわからない場合でも、複数の医師の意見を聞くことで方向性が見えやすくなるはずです。
よくある失敗例として、「有名なクリニックだから」「自宅から近いから」といった理由だけで比較をせずに決めてしまうケースがあります。
美容医療は失敗のリスクを伴うものなので、さまざまな角度から比較・検討することが大切です。
なお、複数のクリニックを回ると、どこでどういった説明を受けたのかわからなくなる場合もあります。
説明内容はメモを取るか、資料を受け取って整理しておきましょう。
リスクや副作用についても事前に調べる
美容医療に前向きな気持ちが強いと、成功例ばかりを調べてしまいがちです。
しかし、リスクや副作用についても必ず確認しておきましょう。
情報は一つの媒体だけではなく、複数の信頼できる情報源から集めることが重要です。
情報が偏ると正しい判断ができなくなる恐れがあります。
不明点がある場合は、カウンセリング時に医師へ直接質問し、想定されるリスクや副作用について丁寧に説明してくれるかどうかを確認しましょう。
わかりやすく説明してくれる医師かどうかは、クリニックの信頼性を見極める重要な判断材料になります。
使用する薬や機器について納得できるまで聞く
施術で使用される薬剤や医療機器については、カウンセリング時に必ず確認しましょう。
医薬品医療機器等法(薬機法)で承認されているかどうかや安全性・有効性が十分に確認されているかもあわせて確認しておくことが大切です。
説明を聞くだけで終わらせず、自分の言葉で人に説明できる程度まで理解を深めておくと理想的です。
患者の質問に対し、丁寧に、わかりやすく回答してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。
施術方法の種類や選択肢について確認する
美容医療には、外科的な手術だけではなく、注射を用いた注入法やレーザー照射など、さまざまな方法があります。
自分の悩みやコンプレックスを解消するには、どのような施術の種類や選択肢があるのか、事前によく調べておくことが大切です。
複数のクリニックを比較することで、自分に合った施術を見つけやすくなります。
また、クリニック側から特定の施術を強く勧められた場合には「なぜその施術がおすすめなのか」「他の選択肢はないのか」といった点も確認しておきましょう。
十分な説明がないまま無理に施術を勧めるようなクリニックはおすすめできません。
慎重に判断する必要があります。
検討している施術が本当に必要なものかどうかを考える
検討している施術が今すぐ必要なものかどうかを冷静に見極めることも重要です。
美容医療は病気やケガの治療とは異なり、一般的に緊急性はありません。
しかし、焦りから十分に検討せず施術を決めてしまう例も見られます。
その結果、慎重に考えれば気づけたはずのリスクやデメリットを見落としてしまい、後悔するケースも少なくありません。
施術を受けること自体が目的ではなく、自分の理想に近づくことが大切です。
十分に時間をかけて検討しましょう。
避けたほうがよいクリニックの特徴
クリニック選びに失敗したために起こってしまうトラブルは、事前の注意や確認によってある程度防ぐことが可能です。
ここでは、避けたほうがよいクリニックの特徴を紹介します。
具体的な症例数が記載されていない
症例数が多いクリニックは経験が豊富だと考えられますが、実際に掲載されている症例数が正しいかどうかも確認することが大切です。
ホームページやSNSなどに具体的な症例数の記載がない場合、情報の信頼性に疑問が残ります。
これまで行った施術の件数や症例写真、施術の経過などを詳しく公表している医師を選びましょう。
最初に提示された費用が過度に安い
他のクリニックと同じ内容の施術であるにもかかわらず、極端に安い料金を提示している場合は注意が必要です。
相場より安い場合は、その理由について確認しましょう。
安くできる理由や安くしなければ契約が取れない事情が考えられるためです。
実際には、安く見せかけてカウンセリング時に追加料金を上乗せされるケースもあります。
あとからあれこれ追加費用を請求される可能性もゼロではありません。
契約後に思わぬ費用が発生しないよう、金額に含まれる内容を明確に確認し、疑問点を解消したうえで検討することが欠かせません。
広告にインフルエンサーを多く起用している
近年は、インフルエンサーとのタイアップを行うクリニックも増えています。
しかし、人気のインフルエンサーが紹介しているからといって、施術の安全性が保証されるわけではありません。
「有名な人が紹介していたから」などの理由でクリニックを選ばないように注意しましょう。
中には、インフルエンサー本人に無断で名前や写真を使用し「このようになりたい方はご相談ください」といった形で誤解を招く宣伝をしている悪質ともいえる例もあります。
美容医療でトラブルに遭った際の相談窓口
仮に美容医療で何らかのトラブルにあった場合、一人で悩まず、相談窓口に問い合わせましょう。
以下のような選択肢があります。
施術を受けたクリニック
まずは、施術を受けたクリニックに連絡し、医師に対応を求めましょう。
自己判断で別のクリニックで再手術を受けると、症状が悪化する恐れがあります。
焦らず、まずは施術先の医師に相談することが大切です。
消費者ホットライン「188番」
施術を受けたクリニックで誠実に対応してもらえない場合は、消費者庁が運営する「消費者ホットライン(188)」に相談しましょう。
専門の相談員が対応し、お住まいの地域の消費生活センターなどの窓口を案内してくれます。
通話料はかかりますが、相談料は発生しません。
医療安全支援センター
医療安全支援センターは、全国に設置されている公的な相談機関です。
医療全般に関する相談や医療安全に関する助言・情報提供を行っています。
治療方針に納得できない場合や説明が不十分で不安がある場合には、こういった公的窓口を活用しましょう。
デメリットとリスクをよく確認したうえで納得して施術を受けよう
いかがだったでしょうか。
美容医療のデメリットやリスク、注意しておきたいポイントなどについて解説しました。
コンプレックスの解消や自信をつけるなどの目的で利用されている美容医療ではありますが、複数のクリニックをしっかり比較し、自分自身でも情報を収集したうえで納得して施術を受けることが欠かせません。
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