60代の乾燥肌の悩みは?正しいケアで悩みを解決しよう - 美活コラム

BEAUTY COLUMN 60代の乾燥肌の悩みは?正しいケアで悩みを解決しよう

公開日 2025.06.03更新日 2025.07.06

60代の乾燥肌の悩みは?正しいケアで悩みを解決しよう

年齢を重ね、肌の状態も変わってきます。

特に60代に入ると、これまでは感じたことのなかった肌の乾燥に悩まされる方が多く見られます。

 

ここでは、60代で乾燥肌を招く原因や正しいケアについて紹介します。

加齢による肌の悩みを抱えている60代の方は、ぜひ参考にしてください。

60代に突入すると乾燥肌になるのは本当?

年齢を重ねると、肌の乾燥を感じる人が増加します。

特に60代になると、これまでとは異なる肌の変化を実感する方が多いです。

では、どうして60代に入ると、乾燥肌になりやすいのかを見ていきましょう。

加齢による肌質の変化

60代になると、20代や30代の頃と比べて肌の水分量が大きく減少します。

 

水分量の減少は徐々に進むために気づきにくいものですが、突然「肌がカサカサする」「化粧のノリが悪くなった」と感じることもあります。

 

関連記事:60代が抱える肌悩みは?解決するためのスキンケアのポイントを解説

季節を問わない乾燥感

若い頃は冬だけ乾燥を感じていた方も、60代になると季節を問わず1年中乾燥を感じるようになります。

 

特に、エアコンの効いた室内では、肌の水分が奪われやすいため、夏場でも乾燥しやすくなる傾向があります。

部位による乾燥の違い

60代の肌の乾燥は特に、頬や目元、口元といった表情筋を多く使う部分に現れやすい傾向があります。

 

また、顔だけでなく手や足・肘やかかとなどの体の部位も乾燥しやすくなります

60代の肌は確かに乾燥しやすくなりますが、これは自然な加齢現象の1つです。

なぜ60代の肌は乾燥するのか

60代になると肌が乾燥しやすくなる理由を見ていきましょう。

原因は複数の要素が重なっているためです。

 

それぞれの課題について詳しく見ていきましょう。

肌の水分量が減少するから

若い肌では約15%あるとされている水分量は60代になると10〜13%程度にまで低下します。

肌の水分は「天然保湿因子(NMF)」と呼ばれる成分によって保たれていますが、加齢とともにこの成分の生成量も減少します。

そのため、肌表面だけでなく内部からも乾燥しやすい状態になるのです。

 

また、肌の保湿力も低下します。

若い頃の肌は水分を長時間保てる能力がありましたが、年齢とともにこの能力は低下し、外部環境の影響を受けやすくなります。

 

短時間エアコンの効いた部屋にいるだけでも肌の水分が蒸発しやすくなるでしょう。

分泌される皮脂の量が少なくなるから

肌の表面を覆う皮脂は、水分が蒸発するのを防ぐバリアの役割を行っています。

60代になると、バリアを作る皮脂の分泌量が、20代の頃の約半分まで減少します。

 

特に女性の場合、更年期以降はエストロゲンというホルモンの分泌が大きく減ってしまいます

エストロゲンは皮脂分泌を抑える作用があるため、その減少は肌の乾燥に直結するでしょう。

 

「更年期を過ぎてから肌が変わった」と感じる方が多いのは、ホルモンバランスの変化も関係しているのです。

肌内部でたんぱく質の変化が起きているから

肌のハリや弾力を支えているのは、コラーゲンやエラスチンといったたんぱく質です。

これらの成分は、肌の土台となる真皮層に豊富に含まれていますが、60代になると量が大幅に減少します。

コラーゲンやエラスチンは肌の水分を保つ役割も担っているため、減少すると肌全体の水分保持力も低下します。

 

また、残っているコラーゲン同士が集中して硬くなる糖化という現象も進行しやすくなり、肌のしなやかさが失われることで、さらに乾燥が進行してしまうのです。

うるおい成分のキープが難しくなるから

肌内部のうるおいを守る重要な成分として、ヒアルロン酸やセラミドがあります。

ヒアルロン酸は自分の重さの約6000倍もの水分を抱え込む能力があり、肌のみずみずしさを保つ力が低下します。

 

また、セラミドは角質層の細胞間に存在する「細胞間脂質」として、水分の蒸発を防ぐバリア機能を担っています。

60代になると、これらのうるおい成分の生成量が減少するだけでなく、肌内部に留める力も弱まります。

 

特に、ヒアルロン酸は60代では20代の約半分にまで減少するため、肌の乾燥を感じやすくなるでしょう。

新陳代謝が低下するから

肌の新陳代謝(ターンオーバー)は、古い角質が落ちて、新しい細胞が生まれる周期のことです。

 

若い頃は約28日周期でスムーズに行われていましたが、60代になると40〜60日程度まで延びてしまいます。

ターンオーバーが乱れると、古い角質が肌表面に蓄積し、肌のキメが乱れ、くすみや乾燥の原因になります。

 

また、新陳代謝の低下は肌の修復能力の低下にもつながるでしょう。

若い頃は少しのダメージなら一晩で回復していた肌も、60代になると回復に時間がかかります。

肌の乾燥で悩む60代がやりがちな間違った保湿ケア

乾燥肌に悩む60代の人が、良かれと思って行っているケアが、実は逆効果になっていることがあります。

水だけで洗顔を行う

「肌に優しく」と思って水だけで洗顔する方もいますが、実はこれは大きな間違いです。

水だけでは、毛穴の奥の汚れや古い角質、過剰な皮脂を十分に落とすことができません。

 

また、60代の肌は弱酸性から中性傾向になりやすいため、弱酸性の洗顔料を正しく使って肌のpHバランスを整えることが重要です。

肌に合った洗顔料を選び、ぬるま湯で優しく洗うことが基本です。

保湿力の低い化粧品をやみくもに重ねる

「とにかく保湿したい」と思って、さまざまな化粧品を使えばよいと思い込んでいる方もいます。

 

ただし、保湿力の低い化粧品をいくら重ねても、効果的な保湿にはなりません。

60代の乾燥肌には、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が豊富に含まれた製品を選ぶことが大切です。

量より質を重視し、自分の肌質に合った高品質なスキンケア製品を使用することが推奨されます。

化粧水パッティングでつける

「化粧水は肌に叩き込むように」という常識を信じている方も多いようです。

化粧水は手に取り、両手で顔を包み込むようにやさしく押さえるのが正しい方法です。

やさしく押さえて塗布すると、摩擦による肌ダメージを避けながら、保湿成分が肌に浸透しやすくなります。

肌がべたつくまでクリームを塗る

「乾燥するから」と肌がべたつくほどに大量のクリームを塗る行為は、乾燥肌の状態を悪化させる原因になります。

過剰なクリームは肌に吸収されず、表面に残るだけでなく、毛穴詰まりの原因となる可能性があります。

クリームは適量(パール1〜2粒程度)を手のひらで温めてから、顔全体に均一にのばすことが効果的です。

 

特に乾燥が気になる部分には、少量を重ねて塗る程度にとどめましょう。

肌に合わない刺激の強いスキンケアアイテムを使用する

刺激の強いピーリング剤や高濃度の美容成分を含む製品を使用する方もいますが、60代の敏感になりやすい肌には刺激が強すぎることがあります。

肌のバリア機能が低下している60代には、刺激の少ないマイルドな製品が適しています。

 

特に、アルコールやパラベン、香料などの刺激物が少ない製品を選ぶことをおすすめします。

自分の肌質を正確に把握し、それに合った製品を選ぶことが大切です。

60代からでも遅くない!肌の乾燥に効果的なスキンケアのポイント

60代になっても、正しいスキンケアを行うことで肌の乾燥を改善し、健やかな状態を守ることができます。

 

ここでは、60代の乾燥肌に効果的なスキンケアのポイントをご紹介します。

ポイント①肌質に合った化粧品を使用する

60代の肌は個人差が大きいため、自分の肌質を正確に把握し、それに合った化粧品を選ぶことが重要です。

乾燥肌用、敏感肌用、エイジングケア用など、自分の肌状態に最適な製品を選びましょう。

特に「しっとりタイプ」や「モイスチャータイプ」と表記された製品は、乾燥肌向けに作られていることが多いです。

 

また、無添加で低刺激の製品は、敏感になりやすい60代の肌への刺激が少なく、扱いやすいとされています。

製品選びに迷ったら、サンプルやトライアルセットを試してみるのも良い方法です。

 

自分の肌の反応を確認してから、本製品を購入するとより安心です。

ポイント②保湿成分を多く含むアイテムを使用する

60代の乾燥肌には、保湿成分をたっぷり含んだスキンケア製品が効果を期待できるでしょう。

特に以下の成分を含む製品がおすすめです。

 

セラミド:肌のバリア機能を高め、水分蒸発を防ぐ

ヒアルロン酸:高い保水力で肌にうるおいを与える

コラーゲン:肌にハリと弾力をもたらす

スクワラン:肌を柔らかく保つ

グリセリン:水分を引き寄せる性質があり、保湿効果が高い

 

これらの成分が配合された化粧水や美容液、クリームを使うことで、肌の乾燥を改善する効果が期待されます。

 

特に就寝前のケアでは、これらの保湿成分をたっぷり含んだ製品を使いましょう。

ポイント③油分を補いうるおいを閉じ込める

化粧水などで水分を補給した後は、油分のあるクリームや乳液でうるおいを閉じ込めることが重要です。

特に60代の肌は皮脂の分泌が少ないため、適切な油分補給が必要です。

特に乾燥が気になる目元や口元には、専用のアイクリームやリップクリームを使うとより効果的です。

 

また、オイルを取り入れるのも良い方法です。

ホホバオイルやアルオイル、オリーブオイルなどの植物オイルは、肌になじみやすく、皮脂バランスを整える作用があるとされています。

ポイント④ぬるま湯でそそぎ残しがないように洗顔する

洗顔は肌ケアの基本です。

熱すぎるお湯は必要な皮脂まで取り除かれてしまうため、32℃程度のぬるま湯を使いましょう。

 

また、洗顔料は、クリームタイプや泡タイプなど刺激の少ないものを選びましょう。

泡立てネットなどを使って、きめ細かな泡を作り、その泡で優しく洗うのがポイントです。

洗顔後は、必要なうるおいまで落としすぎないようにすることも重要です。

洗顔料が肌に残ると肌トラブルの原因になるため、丁寧にすすぎます。

 

特に髪の生え際や鼻の脇、顎の下などは洗い残しやすい部位ですので、注意が必要です。

ポイント⑤肌全体の摩擦を気にする

60代の肌はデリケートになっているため、摩擦によるダメージを避けるよう意識することが大切です。

スキンケアの際は、肌をこすらず、優しくタッチすることを大切にしましょう。

タオルで顔を拭く時も、強くこすらず、軽く押さえて水分を拭き取ります。

柔らかいタオルを使うと、より摩擦が起こりにくくなります。

 

また、枕カバーは肌にやさしい素材を選ぶことで、睡眠中の摩擦による肌ダメージも軽減できます。

 

さらに、メイクを落とす際も、クレンジングオイルやミルクなど、マイルドなタイプを選び、肌をこすらないように優しく落とすことを心がけましょう。

ポイント⑥美容液導入などのスペシャルケアも行う

基本のスキンケアに加えて、導入美容液やフェイスマスクなどのスペシャルケアを取り入れると、より効果的です。

導入美容液は化粧水の前に使うことで、その後に使う化粧品の浸透を高める効果があります。

 

また、週に1〜2回程度、保湿成分がたっぷり含まれたフェイスマスクを使用することが推奨されます。

特に、乾燥が気になる季節や肌の調子が悪い時は、集中的なケアとして効果的です。

 

さらに、美容オイルを夜のスキンケアの最後に重ねづけすると、保湿効果の向上が期待されます。

肌の状態に合わせて、スペシャルケアを適切に取り入れることが望まれます。

スキンケア以外にも覚えておきたい、60代の乾燥肌を改善する方法

スキンケアに加え、生活習慣や環境を見直すことも、60代の乾燥肌改善には重要です。

ここでは、スキンケア以外の方法をご紹介します。

栄養バランスの良い食事をとる

美しい肌は内側から作られます。

タンパク質、ビタミン、ミネラル、良質な脂質をバランスよく摂取し、肌の健康を内側からサポートしましょう。

以下の栄養素は、肌の保湿に役立ちます。

 

タンパク質:コラーゲンの生成に必要です(肉、魚、豆腐、納豆など)

ビタミンC:コラーゲンの生成を助けます(柑橘類、いちご、ブロッコリーなど)

ビタミンE:抗酸化作用があり、肌の老化を防ぎます(ナッツ類、アボカド、オリーブオイルなど)

オメガ3脂肪酸:肌の炎症を抑え、保湿力を高めます(青魚、亜麻仁油など)

 

また、漢方の力を借りるのも効果的です。

当帰芍薬散」や「桂枝茯苓丸」などは女性の血行を促進し、肌の乾燥改善に役立つとされています。

東洋医学の考え方では、体の内側から「血」と「水」のバランスを整えることが、健やかな肌を保つための秘訣です。

 

漢方は体質に合わせて選ぶ必要があるため、専門家に相談してみましょう。

こまめに水分をとる

体内の水分不足は肌の乾燥にも直結します。

一日に1.5〜2リットル程度の水分摂取を目標にしましょう。

水やお茶だけでなく、スープや果物なども水分補給源として有効です。

 

特に起床時は体が脱水状態になっているため、朝一番のコップ一杯の水は効果的です。

冷たい飲み物よりも、常温や温かい飲み物の方が体に吸収されやすいとされています。

季節や体調に合わせて、飲み物の温度も工夫してみましょう。

紫外線から肌を守る

60代の肌は紫外線ダメージに対する回復力も弱くなっているため、徹底した紫外線対策が必要です。

日焼け止めは季節に合わせて毎日塗ることをおすすめします。

SPF30以上、PA+++以上のものを選び、2〜3時間おきに塗り直すことが効果的です。

 

また、日傘や帽子、サングラス、UVカット機能のある衣類を活用するのも良い方法です。

特に10時〜14時の日差しは強いため、外出を控えるか、紫外線対策を徹底しましょう。

部屋の温度と湿度を適切に定める

室内環境も肌の乾燥に大きく影響します。

冬場は暖房により室内が乾燥しがちですが、夏場もエアコンにより湿度が下がることがあります。

理想的な室内環境は、温度20〜25℃、湿度50〜60%とされています。

加湿器を使うのも効果的ですが、定期的な手入れを忘れずに行いましょう。

 

また、室内に観葉植物を置いたり、洗濯物を部屋干したりすることも、無理せずできる加湿方法として有効です。

寝室の湿度管理は特に重要で、良好な睡眠環境を整えることが肌の健康にもつながります。

美容器を使用する

今年は家庭用の美容器も進化しており、プロ級のケアが自宅でも可能になっています。

特に乾燥肌に効果的なのは、超音波や蒸気、イオン導入機能のある美容器です。

超音波美顔器は、肌の奥まで振動を伝え、血行を促進する効果があります。

 

また、イオン導入器は、スキンケア製品の有効成分を肌の奥まで届ける手助けをしてくれます。

蒸気タイプの美顔器は、毛穴を開いて汚れを浮かせて落としやすくする効果と、肌に水分を補給する効果があります。

美容器は使用頻度や手順を守って正しく使用することが重要です。

 

過剰な使用は肌に負担をかけることもあるため、自分の肌の状態に合わせて調整しましょう。

表情筋を鍛える

表情筋のトレーニングは、顔のたるみ予防だけでなく、血行を促進して肌のターンオーバーを助ける効果もあります。

血行が良くなると栄養が肌に届きやすくなり、老廃物の排出も促進されるため、肌の乾燥改善にも役立ちます。

 

簡単な表情筋トレーニングとしては、口を「あいうえお」とはっきり発音する、頬を膨らませる、眉を上げるなどがあります。

毎日鏡の前で数分間行うことで、継続的な効果が期待されます。

 

また、顔全体のマッサージも血行促進に効果的です。

クリームやオイルを使って、下から上へ、内側から外側へ優しくマッサージしましょう。

特に、こめかみやフェイスラインなど、リンパの流れを意識したマッサージが効果的です。

正しいスキンケアでうるおいのある肌を保ちましょう

60代になると肌が乾燥しやすくなるのは、加齢による自然な変化の一つとして理解する必要があります。

水分量の減少、皮脂分泌の低下、たんぱく質の変化、うるおい成分の減少、新陳代謝の低下など、様々な原因が複合的に作用しています。

 

しかし、正しいスキンケアと生活習慣の見直しによって、60代でもうるおいのある肌を整えることは十分に可能です。

肌質に合った化粧品の使い方、十分な保湿ケア、摩擦を避けたやさしいスキンケア、そして栄養バランスの良い食事や適切な水分摂取など、内側と外側の両方からのケアを取り入れましょう。

 

また、水だけの洗顔や過剰なパッティング、肌に合わない刺激の強い製品の使用は避け、自分の肌の状態を見極めて適切なケアを選ぶことで、肌の状態は改善へと向かいます。

年齢を重ねた美しさを大切にしながら、自分らしい輝きを失わない肌づくりを目指してください。

 

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